〜研究内容をご紹介します〜

研究内容のいくつか


プラズマとメタマテリアルを組み合わせてみよう
 プラズマとは、電子と正イオンが混在した状態。一方、メタマテリアルとは、微小な機能性構造が巨視的に見ると特異な性質を帯びる状態。両者とも、微小な構成単位が集まった集合体です。これらを組み合わせて、プラズマだけではできず、メタマテリアルだけでもできない、特殊な混ぜ物が生まれるのではないか、という期待が生まれます。我々の研究が元となって、変幻自在な透明マントができるようになるでしょうか。 

大気圧でプラズマを自在に作ろう
 プラズマは、これまで圧力が低い空間(気体の密度が大気圧の1/1000程度)で生成し、携帯電話やパソコンに使われる半導体製品の製造工程で重要な役割を果たしてきました。一方、大気圧では、アーク溶接で利用されてきたように、一様に広げるのが難しく、また触ると熱い温度の高い状態となる場合がほとんどでした。そこで我々は、大気圧において、面状に広がって均一で、しかも触っても熱くないプラズマを作り出すことに挑戦し、「ファブリック型電極」として提案しています。それは、なんと、本当に”ファブリック(生地)”の形状をしています。どのような技術であるか、その応用分野はどんなところか、ご紹介します。(写真は、大気圧の空気中における、面状の均一なプラズマの発光の様子。右のように、曲面状にも生成できる。)